2000.5.25
お問い合わせ
臥雲の会
〒390-0811
長野県松本市中央1-2-24 やまがビル2F
TËL : 0263-36-7343
FAX : 0263-50-6727
Email : info@gaun-y.com
〒390-0811
長野県松本市中央1-2-24 やまがビル2F
TËL : 0263-36-7343
FAX : 0263-50-6727
Email : info@gaun-y.com
この記事へのコメント
「街中に民芸体験館構想」は 再考すべきでは
8月26日付けの市民タイムス第一面に「街中に民芸体験館構想」「観光客向け 木彫り・染物」との見出し文字がおどっていて、ビックリしました。さらに記事を読んで、その通りなら、私はまったく違和感を感じざるを得ません。
「街の活性化につながる」(市商工課)として、松本を「民芸のまちという新たな魅力を創出」との発想は、浅薄な商業主義的意図がミエミエです。それこそ、大正末期の時代的背景から生まれた「民衆的工芸」に美を見いだした民芸運動が最も嫌ったスタンスでしょう。短時日滞在の観光客に手工芸品の魅力を訴えたり、モノづくりの体験をしてもらう施設は、結構なことだと思います。しかしながら、それを「民芸」と言っては「民芸派」の人にも気の毒であるし、一般的な美しい物を評価する人からは、特殊な「民芸品」以外を認めようとしなかった排他的な傾向もあった「民芸運動」の不愉快な記憶を思い起こさせることでしょう。
大正期の学習院の学友仲間という、上流エリート師弟のグループ「白樺派」が、「民衆」を、その実像より過大に評価して、美しく見ようとした気持は理解できます。しかしながら「民衆的」という呼び方に、エリート達の「上から目線」という不快さがついてまわります。そして、「無名の工人」の作品が良くて、作家の作品は「近代的自我の産物」として低く見る頭デッカチな見方は、虚心にモノを見るのではなく、白樺派的な理念先行の見方と言うよりほかありません。
しかも、世の中には「民芸嫌い」の人がたくさん居ます。一時期の三代澤作品、松本民芸家具、まるも、ちきりや、などの隆盛に乗じようと、安易な「民芸品」を売る土産物屋が市内にあふれました。(それらは現在、絶滅に近いと思う)
「民芸酒場」という「しづか」の新聞広告を見て、故池田三四郎氏が、こんな所にも「民芸」が使われていると、嘆いておられたのを覚えています。
柳宗悦を中心とした「民芸運動」は、目黒の日本民藝館のコレクションに見られるように、産業の近代化・量産化の時代の波に、失われようとしていた手工芸品に価値を見出したという歴史であって「街の活性化につながる」との、安易な観光客集めに利用などしたら、さらに「民芸嫌い」を増やすことでしょう。そして、そうした姿勢を市が推進しようとしているのなら、岳都・楽都・学都という極めて高い「松本市」のブランド力が、低下してしまう恐れが充分にあります。
モノ作りの体験ができる施設を作るなら、「手仕事体験」「クラフト体験」「モノ作り体験」といった内容を素直に表したネーミングが適当であると思う。さらに手を動かしてモノを作るという喜びが、脳を活性化させ、健康長寿に寄与するという松本市の施策らしさがあってもいいと思う。
2年前に松本に来られて話をしていただいた山梨幹子先生は、手工芸を通じた国際交流を推進してはいかがと、提案されました。先生は北欧の織物染色などの日本への紹介者として著名で、ストックホルムでは「ギャラリー・ヤマナシ」を経営されている方です。こうした視点もあっていいと思う。
数万人の規模で集客力がある「クラフトフェア」の出品者に「民芸派」がほとんど見られないように、次世代のクラフト愛好者は、「自然」とか「環境」を志向する傾向があるように思う。濃い茶色に着色した「民芸家具」離れも顕著である。
(自然の木肌を石油化学的に着色した木工品は、漆塗りの擬似工法である)
21世紀の松本仲町は、戦後の民芸運動の街ではないと思う。過去のブームは、まさにブームであって、そこに再び「夢」を見ようとすれば、松本市民と観光客の双方に幻滅を与え、嘲笑に終わることでしょう。
白州正子さんは、一流の職人技術と、工芸作家の創意を結び付けたいと考え、作家作品を取り扱う「こうげい」を経営しました。彼女は、最初傾倒していた柳宗悦に対し、拭いきれない幻滅を感じ、批判を加えていくようになります。
さらに、伝統的な手仕事が盛んな九州地区では「民芸運動が伝統工芸をダメにした」とも言われています。こうした「民芸」を取り巻く切実な声を考慮に入れれば、「民芸体験館」なる背筋が凍りつくような発想はやめていただきたい。
松本を心から愛する者としての苦言を、真摯に受け止めて欲しいと思います。
2017年 8月 29日
Posted by 前田シンノスケ at 2017年09月01日 17:12
深志高校30回卒です。貴君とは、コバシュンの通夜に初めてお会いしました。松本市庁舎を合庁の方に移転することに大賛成です。松本城を観光の拠点としてしっかりすること
よろしくお願いします。
FBやってますのでまたそのうち
Posted by 池上 文康 at 2019年11月21日 07:00
各家庭に1つづつ。
パルキシオメーターを無料配布してください!!
もっとコロナの対策を早めはやめに
してください!
県外からの出入り。空港も鉄道。高速含め
すべてを厳重にしてください…!
Posted by モコちゃん at 2021年08月25日 09:29